文章の構成
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・単位を昇順に並べると
①[文字]→[単語]→[品詞]
②[句,節]→[語句]→[語彙]→[文節]
③[文,成分]→[テキスト]
④[段落]→[文章]
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ー①ー
◆文字:書き言葉や印刷物で情報を表す最小の記号単位
◆単語:意味を持つ最小の独立した言語単位
◆品詞:単語を性質や働きによって分類したもの
ー②ー
◆句:主語と述語が揃っていないが、意味的にまとまったもの
◆節:主語と述語に相当する要素(文の核)を持つ語のまとまり
◆語句:文中で[名詞句,動詞句,形容詞句,連体句,従属節]などの全ての語のまとまりを指す
◆語彙:辞書に載っている話者が実際に使う語
◆文節:意味的に区切られた語彙の集まり
❶続く文節:集まりの最初や途中にあって、集まりがあとの文節に続く
❷切れる文節:集まりの最後にきて、集まりがそこで終わる
*「ネ」を⼊れてみて不⾃然にならない箇所が文節の切れ目になる
ー③ー
◆文:文の核を持ち、意味が完結したもの
・文法:語彙がどのように組み合わさって意味を形成するかを決定し、話者が相互に理解できるように言語を統一的に運用できる基盤を提供する
・構造上の種類
・❶単文:主語述語の関係が2つだけある
・❷複文:主語述語の関係が2つ以上あって、1つ以上が連文節となって文の成分にふくまれる
・❸重文:主語述語の関係が2つ以上あって、それらが並立する
・意味上の種類
・❶平叙文:[断定,推量,決意]を表す
・❷疑問文:疑問や反語を表す
・❸感動文:感動を表す
・❹命令文:[命令,禁止,依頼]を表す
◆成分:文を組み立てている部分のこと
◆テキスト:文字や記号が並んでできた情報や文の全体を指す広い概念
ー④ー
◆段落:文の集合で構成される
◆文章:複数の段落や文が論理的に結びついて構成されたもの
読み方と読点
◆音読みと訓読み
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・音読み:漢字が中国から伝わったときの発音を日本語の音韻体系に合わせて取り入れた読み方
・訓読み:漢字が表す意味に対応する既存の日本語の語(和語)を当てた和製漢語の読み方
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・2字以上の漢字:音読みが基本
↑例外有:和製漢語や慣用句
・単独漢字:訓読みが自然
・動詞や形容詞:訓読みで活用
・固有名詞:辞書で確認
・文体や目的:日常は訓読み、正式は音読み
・音訓混淆:慣例に従う
◆読点の使い方
・自分用のメモや思考を整理する場合は、なるべく読点を使わない方が文章の構成速度は上がる
↑詳しくは[文字の使い分けとプログラミング命名規則]に寄る
①[列挙、並列]:同じレベルの語句や文節を並べる場合に置く
↑個人的には他の使い方と混同するので[,]を使って[列挙,並列]のようにする
↑[・]は箇条書きの記号と混同する
②主語と述語の区切り:[主語が長くなる,文を分かりやすくするため]
③修飾語の区切り:[副詞の前後,副詞が長くなる,副詞と形容詞の組み合わせ,形容詞が続く,形容詞が補足説明で入る]
④接続詞や接続副詞の前後:「しかし,だから」などの接続語の前後に読点を置くことが多い
⑤補足説明:文中に余分な情報や説明を入れる場合
↑③の形容詞による補足説明を除く
統語的機能
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・文の構造において要素が果たす役割を示す分類のこと
・総称して「係り受けの関係」と呼ばれ、前者が後者の前で係ることが多い
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◆主語述語の関係
・主語:「だれが,何が」など行為や状態の対象になるものを示す要素
↑「―が」だけでなく、「―は,―も,―こそ,―さえ」も主語になる
↑主語が省略もしくは複数の場合有り
・述語:「どうする,どんなだ,何だ」など主語が行う動作や状態を示す要素
◆修飾被修飾の関係
・修飾語:他の文節にかかり、くわしく説明する文節
・・連体修飾語:体言をふくむ文節にかかる修飾語
・↑「どんな,何の(だれの)」などに当たる文節
・↑体言:「子ども,花」のように、人や物事の名前を表す単語
・・連用修飾語:用言をふくむ文節にかかる修飾語
・↑「何を,いつ,どこで,どのように,どのくらい」などに当たる文節
・↑用言:「遊ぶ,咲く」のように、動作や状態などを表す単語
・被修飾語:修飾語によって説明される文節
↑主語と述語だけでなく修飾語が被修飾語になることもある
◆[接続,独立,並立,補助]の関係
・並立や補助の関係では文節を連ねて扱う
↑[主部,述部,修飾部,接続部,独立部]として区別する
↑成分の位置について[接続部や独立部は文頭,主部や修飾部は述部前で変動可能,述部は文末]で対応し倒置や省略も可能である
単語の分類の概要
◆自立語
・単独で文節をつくることができる単語
・1つの文節に1つだけで、かならず文節の最初にある
◆独立語
・他の文節と関係がなく独立している文節
・感動詞や名詞が独立語になれる
↑[感動,呼びかけ,応答,提示]などの種類がある
◆接続語:文と文、文節と文節をつないで前後の関係を表す文節
・接続詞:そのまま単独で接続語の文節になる単語
↑文の最初にくることが多く、直後に読点(、)がある
◆付属語
・それだけで文節をつくることができない
・つねに他の単語の後に付いて文節をつくる単語
↑ 1つの文節に付属語がない場合や、2つ以上ある場合もある
◆付属語の接続語
・接続助詞:他の単語の後あとに付いて接続語の文節をつくる単語
品詞の分類と単語の階層
◆品詞
・用法:ある品詞の文中での用いられ方
・分解:文章を読んで各語を品詞に分類し文の構造や意味を意識的に把握する作業
・転成:単語の品詞が変わること
◆自立語
・活用有:用言:単独で述語になれる
・・動詞:単語の基本形が五十音図のウ段の音で終わる単語
・↑[主語,修飾語,接続語(語尾は助詞)]にもなれる
・・形容詞:「楽しい,多い」などのように、単語の基本形が「い」で終わる単語
・・形容動詞:「おだやかだ,元気だ」などのように、単語の基本形が「だ」で終わる単語
*語幹:活用が可能な語(主に[動詞,形容詞,形容動詞])において、変化しない基本部分
*修飾語になることができるが、動詞は単独では連体修飾語のみなれる
*転成によって動詞や形容詞の用言に連なる形が名詞になることが多い
*「のが,のも,のは」を付ければ主語になれる
・活用無:体言:主語になれる
・・名詞:「人間,わたし,富士山」などのように、おもに主語になる単語
・↑「これ,こちら」などの代名詞を含むものとする
・・副詞:「とても,すぐ,まるで」などのように、おもに連用修飾語(用言の文節を修飾する文節)になる単語
・・連体詞:「あの,大きな,たいした」などのように、連体修飾語(体言の文節を修飾する文節)になる単語
・・接続詞:「そして,だから,しかし」などのように、接続語になる単語
・・感動詞:「ああ,はい,こんにちは」などのように、独立語になる単語
・・・種類:[感動,呼び掛け,応答,挨拶,かけ声]
◆付属語
・活用有:助動詞
・活用無:助詞
*↑語幹と活用語尾の区別がない:助動詞や[動詞の一部]
◆指示語:何かを指し示す働きをする自立語
↑品詞種別:[名詞(代名詞),連体詞,副詞,形容動詞]
・人称代名詞:人を指し示す代名詞
・・自称:話し手自身を指す「わたくし,わたし,ぼく,おれ」
・・対称:聞き手の人を指す「あなた,きみ,おまえ」
・・他称:話し手や聞き手以外の人を指す
・・・近称:話し手に近い人を指す「このかた,こいつ」(語頭が「こ」)
・・・中称:聞き手に近い人を指す「そのかた,そいつ」(語頭が「そ」)
・・・遠称:話し手や聞き手から遠い人を指す「あのかた,あいつ,彼,彼女」(語頭が「あ」)
・・不定称:遠近が決まっていない人を指す「どのかた,どなた,だれ,どいつ」(語頭が「ど」)
・再帰代名詞:文の前方に出てきた人称代名詞と同じ人物を指す
・指示代名詞:[事物,場所,方角]
・・近称:「これ,ここ,こちら」
・・中称:「それ,そこ,そちら」
・・遠称:「あれ,あそこ,あちら」
・・不定称:「どれ,どこ,どちら」
↑過去や未来の自分も中称になる
◆複合語:2つ以上の単語が結むすびついて一つの単語となったもの
・複合名詞:2つ以上の単語が結びついて一つの名詞となったもの
・複合動詞:ある単語の後に動詞が結びついたもの
・複合形容詞:ある単語の後に形容詞が結びついたもの
◆派生語:[名詞,動詞,形容詞,形容動詞]をつくり、意味をそえるもの
・接頭語:単語の前方に付く
・接尾語:単語の後方に付く
↑助動詞と紛らわしい場合あり
*活用有の自立語の語幹に付いて名詞になる場合あり
*形容詞語幹に接尾語で形容詞になる場合あり
◆並立語:文の中で[同格,同等]の関係にある単語や句を並べて結びつけたもの
◆目的語:動詞が表す動作や状態の対象となるもの
・文の中で動詞の前に置かれ、何が動作を受けるかを示す
◆補語:述語に対して意味を補足し文全体の意味を完成させたもの
・[主語,目的語]以外を用いて[状態,結果,対象]などを示す
↑[形容詞,形容動詞,名詞,副詞]
◆敬語:話し手が相手や第三者に対して敬意や礼儀を示すために用いる日本語
・尊敬語:動詞や形容詞の語形を変えることで、相手の行為や状態を高めて表現する
・①接頭語や接尾語を付ける形:[名詞,形容詞,形容動詞]に接頭語「お(ご)」、名詞に接尾語「さん,様,殿,君」などを付ける
・②「お(ご)〜になる」の形:ふつうの動詞をこの形に変える
・③特別な動詞を使う形:「いらっしゃる,おっしゃる,なさる,召し上がる,くださる」など
・④尊敬の助動詞「れる,られる」を付ける形:動詞に付ける
・↑②と併用すると2重敬語になるので間違い
・謙譲語:話し手側の行為や状態を低めて、相手に対してへりくだる
・①接頭語や接尾語を付ける形:接頭語「粗,拙,弊,寸,小,拝」、接尾語「ども,め」を付ける
・②「お(ご)~する」の形:ふつうの動詞をこの形に変える
・③特別な動詞を使う形:「伺う,参る,申し上げる,いたす,差し上げる」など
・丁寧語:文全体を丁寧にする形
・①接頭語「お(ご)」を付ける形:ものごとの上品な言い方
・③「ございます」を使う形:「ある」の丁寧な言い方
・④丁寧の助動詞「です,ます」を付ける形:文末などに付ける
・改まり語:言い方を変えたほうが、改まった印象を相手に与えることができる
↑敬語と合わせて使われることが多い
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・敬語の間違い
・①二重敬語:1つの語に同じ種類の敬語を重ねて使う
・↑敬語が続く場合は最後の敬語を残して前をできるだけ省く
・②人間以外のものに敬語を使う
・③「お(ご)」の付けすぎ
・④身内の動作に尊敬語を使う
・⑤目上の動作に謙譲語を使う
*使いすぎに注意
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活用とは?
◆概要
・活用:文中での用い方によって単語の形が変化すること
・語幹:単語の基本的な意味部分で、活用や派生語が付く前部分の形
・活用語尾:語幹に付加されて文法的意味を付与する部分
・活用形:単語が活用する[語幹+活用語尾]の形のこと
・・未然形:否定や未然の意味を表す
・・連用形:連続または接続して他の語に続く
・・終止形:文を終える(述語として独立させる)基本の形
・・連体形:名詞を修飾する
・・仮定形:条件や仮定を示す
・・命令形:相手に命令または指示を出す
・活用語:単語の活用形を総称した呼び方
・活用表:活用形をまとめて表にしたもの
用言
◆動詞の活用
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・見分け方:動詞に「ない」を付つけて未然形に変え活用語尾=「ない」の直前の音を調べる
・例外:「ある,来る,する(ずる)」
・意味による活用の違い:「いる」→「居る,要る」→「居ない,要らない」
・送り仮名:漢字で書かれた語の後ろに付ける仮名(ひらがな)のこと
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・未然形:「ない,う,よう」に連つらなる
・連用形:「ます,た(だ),て(で)」に連なる
↑中止法を使えば文を止められる
・終止形:そこで文が終わる(言い切る)
・連体形:体言(とき,こと)に連なる
・仮定形:「ば」に連なる
・命令形:命令して文を言い切る
*終止形や連体形は助動詞や助詞に連なる用法もある
◆動詞の活用の種類
・五段活用
・・活用の例:「か(こ),き(い),く,く,け,け」
・・未然形
・・・ア段「ない」
・・・・例外:動詞「ある」の未然形は「あらぬ」
・・・オ段「う,よう」
・・連用形の音便
・・・[イ]イ音便
・・・[ッ]促音便
・・・[ン]撥音便
・↑サ行五段活用に音便はない
・上一段活用
・・活用の例:「い,い,いる,いる,いれ,いろ(いよ)」
・・語幹にイ段音は含まれない
・↑イ段音を含めると未然形や連用形の活用語尾がなくなってしまうから
・・語幹と活用語尾の区別がないもの
・・・「居る,射る,着る,似る,煮る,見る」
・下一段活用
・・活用の例:「け,け,ける,ける,けれ,けろ(けよ)」
・・語幹にエ段音は含まれない
・↑エ段音を含めると未然形や連用形の活用語尾がなくなってしまうから
・・語幹と活用語尾の区別がないもの
・・・[得る,出る,寝る,経る]
・カ行変格活用:「来る」だけの特殊な活用
・・活用の例:「こ,き,くる,くる,こい」
*語幹と活用語尾の区別がない
・サ行変革活用:「する(ずる)」だけの特殊な活用
・・活用の例:「し(せ,さ),し,する,する,すれ,しろ(せよ)」
*語幹と活用語尾の区別がない
*「する(ずる)」を使った複合動詞にも適用する
*一見すると五段活用や上一段活用と区別がつきにくい文節もあるので注意する
◆補助動詞:その動詞の本来の意味が薄れて直前の文節に意味を添える働きをする動詞
・連文節:連続した2つ以上の文節が1つにまとまって1つの文節と同じ働きをするもの
・自立語であって単独で一つの文節になり直前の文節と連文節をつくる
*補助動詞の直前の文節は「―て,―で」の形になる
*敬語として使われる動詞にも補助動詞になるものがある
*ひらがなで表記する
◆自動詞と他動詞
・対格:自動詞や他動詞の働きの対象となるもの
・自動詞:動作や作用がそれ自身の働きにとどまる動詞
・他動詞:動作や作用が他への働きかけとなる動詞
↑「~を」の文節を受ける
↑移動経路を表す対格であれば自動詞でも同様となる
*対応上は同じ漢字で音読み訓読みが切り替わる場合がある「水が増す(ます)」「水を増す(ふやす)」
*対応する語がない自動詞や他動詞もある
・対応関係:基本は自動詞と他動詞が異なる形の対になる組で存在するか?
・①どちらの場合も同じ活用となるような動詞もある
・②片方の形しか存在しない場合もある
・・❶「行く」や「来る」のような主体制御型自動詞は、出来事が最初から主体に固定されており、語彙的な他動詞を持たない
・・❷「投げる」のような外部作用型他動詞は、被作用体が必須であり、自動詞版を語彙的に作れない
・③使役では元の動詞の項構造は保存されるため、新しい[自動詞,他動詞]は生まれない
・自動詞に目的語っぽいものが付く場合、多くは[目的語省略された他動詞][副詞的成分の対格化][評価,影響対象の付加]のいずれか
・①「彼が投げる」などは自動詞化ではなく、他動詞の目的語が談話的に省略されているだけ
・②「道を歩く」や「空を飛ぶ」などの「を」は被作用体ではなく、移動経路を表す特殊な対格
・③「人生を生きる」「青春を走る」などの名詞句部分は経験領域や評価領域を指定している
*判断に迷ったら「被作用体の状態変化が意味的に必須か」を見ると切り分けやすい
◆可能動詞
・「~できる」の意味を表す動詞
・下一段活用で命令形がない
・対応する五段活用の動詞がある
・五段活用動詞の未然形+「れる」が1語の動詞になったもの
◆形容詞の活用
・活用:「かろ,かっ(く),い,い,けれ」
・連用形:「く」は活用語尾「う」に変化することがあり「ウ音便」と呼ぶ
↑補助形容詞の「ない」が続くことがある
・終止形や連体形:助詞や助動詞に連なる用法もある
*形容詞には命令形がない
・語幹の働き
・・語幹で言い切ることがある
・・助動詞の「そうだ」が続く場合がある
・・複合語や派生語を作る働きがある
◆補助形容詞:本来の意味が薄れて直前の文節に意味を添そえる働きをする形容詞
・連文節関連:この説明は補助動詞と同様
・補助用言:補助動詞と合わせた呼称
・補助語:補助用言の文節
・補助の関係:連文節を構成する補助語と前文節の関係のこと
・「ない」の区別
・①助動詞:動詞の未然形に付く
・②形容詞
・・❶形容詞:本来の意味「無い」が適用される
・・❷補助形容詞:形容詞や形容動詞の連用形に付く
・③形容詞の語尾:「ない」をふくむ全体で1つの単語になる
◆形容動詞の活用
・活用:「だろ,だっ(で,に),だ,な,なら」
・連用形「で」:中止法や「ない」または「ある」(〜は,〜も)が続く
↑「〜は,〜も」がなくても伝わるが表現の明確さが薄まる印象を持つ
・命令形:ない代わりに「しろ」や「せよ」を付けて命令の意味を表す
・終止形や連体形:助詞や助動詞に連なる用法もある
・仮定形:「ば」を省略できる
・語幹の働き
・・語幹で言い切ることがある
・・助動詞の「そうだ,らしい,です」が続く場合がある
・・体言に連なるときに語幹だけを用いる場合がある
・↑助詞「ので」や「のに」などに続く
・・「さ」が付いて派生語の名詞をつくる働きがある
体言
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・活用のない自立語である
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◆名詞
・主語:付属語が付く形で文節がつくられることが多い
↑例外:[作品のタイトル,新聞記事の見出し,会話文]
・述語:〃
・修飾語:助詞が付く[「の」:連体修飾語,「の」以外:連用修飾語]
↑単独では修飾語になれない
・数詞:時を表す名詞や数を表す名詞
↑単独で連用修飾語になれる
・独立語:単独もしくは助詞が付く
↑主語っぽいものもあるので注意する
・接続語:付属語が付く
◆名詞の種類
・普通名詞:同じ種類の物事を広く意味するもの
・固有名詞:同じ種類の他のものと区別してそのものだけの名前を表すときに用いる
・数詞:上述
・・基数詞:物の数量を表す
・・序数詞:物事の順序を表す
・・助数詞(部分名称):これら数を表す語のあとに付く接尾語
・代名詞:人や物事などを指し示す名詞
・形式名詞:実質的な意味を持たず、形式的に用いられる名詞
↑連文節前提:「こと,もの,ところ,うち,ため,とおり,つもり,わけ,はず」などは、直前に修飾する文節が付く
↑ひらがな表記
・転成名詞:動詞や形容詞の連用形が名詞として用いられるように変わったもの
↑動詞から転成した名詞は送り仮名が付かない場合がある
◆副詞
・おもに連用修飾語になる
↑名詞を含む活用のある自立語も連用修飾語になれる
↑語尾に「と」「に」を付けられる
・連体修飾語になる
↑語尾に「の」を付けられる
・修飾語を修飾できる
・主語になれない
・付属語「だ」「です」によって述語になれる
◆副詞の種類
・状態:動作や作用の状態を表す副詞。主おもに動詞を修飾する
・・「の」(助詞)をともなって名詞を修飾する場合がある
・・[擬音語,擬態語]といった種類があり語尾に「と」がある場合も副詞に含める
・程度:ある状態の程度を表す副詞。用言のほかに、体言(名詞)や他の副詞をも修飾する
・呼応:それを受ける文節が決まった言い方になる副詞
・・種類:[否定,推量,疑問,仮定,希望,たとえ,否定推量]
・↑例外的に呼応しない場合もある
◆連体詞
・連体修飾語になる
・主語になれない
・「―の,―る,―な,―た(―だ),―が」などの形になる
↑指事語の「この,あの,その,どの」を含む
*形容動詞の連体形と区別する必要あり
◆接続詞:前後の文節や文をつなぐ単語
・順接:前の事柄を原因として予想される結論をあとに続けること
・逆接:前の事柄に対して予想に反する事柄をあとに続けること
・累加(並立):前の事柄にあとの事柄を付け加えたり並べること
・説明(補足):前の事柄について説明を加えたり内容を補ったりすること
・選択(対比):前後の事柄を比べたり一方を選んだりすること
・転換:前の事柄から話題を変えて、あとの事柄を続けること
付属語:助動詞
◆概要
・全助動詞:「せる,させる,れる,られる,ない,ぬ(ん),う,よう,まい,たい,たがる,た(だ),そうだ,らしい,ようだ,ます,だ,です」
・助動詞の3要素[意味,活用,接続]をおさえる
*助動詞の未然形に付くことができる
・意味:[使役,受け身,可能,自発,尊敬,否定,推量,意志(勧誘),否定推量,否定意志,希望,過去,完了,存続,確認,様態,伝聞,推定,たとえ,例示,丁寧,断定,丁寧断定]
・活用:[動詞型「ーる」,形容詞型「ーい」,形容動詞型「ーだ」,特殊型,無変化型]
・・特殊型:「ます,です,た(だ),ぬ(ん)」
・・無変化型:「う,よう,まい」
・↑終止形と連用形で活用形の別はあるものの形は同じ
・接続:[未然形接続,連用形接続,終止形接続,連体形接続,その他の接続]
・・「そうだ」:[様態:連体形接続,伝聞:終止形接続]
・・「まい」:[動詞の五段活用:終止形接続,五段活用以外:未然形接続]
・↑一部の活用形は活用語の終止形に付く
◆助動詞の意味分類
・すべての分類
・・語幹と活用語尾の区別はない
・・対応する語がない自動詞や他動詞の場合につかわれる
・・推量や過去は日時を付ければ省略できるし、文脈から読み解く場合は日時も省略する
①使役「せる,させる」
・活用形:下一段活用
・接続
・・「せる」:[五段,サ変]動詞の未然形に付く
・・「させる」:[上一段,下一段,カ変]動詞の未然形に付く
*主語が修飾語に変化する
②[受け身,可能,自発,尊敬]「れる,られる」
・活用形:①と同様
↑命令形は受け身の意味でのみ使われる
・接続
・・「れる」:①と同様
・・「られる」:①と同様
・↑例外的にサ変動詞の未然形に付く場合がある
・↑①の未然形に付くことができる
*可能については代わりに[可能動詞]を使う場合が多い
③否定「ない,ぬ(ん)」
・活用形
・・「ない」:形容詞型
・・「ぬ(ん)」:特殊型
・接続:動詞もしくは動詞型活用の助動詞の未然形に付く
↑「ない」は「ある」の未然形には付けられない
↑「ぬ(ん)」は「ます」の未然形にも付く
④[推量,意志(勧誘)]「う,よう」
・活用形:無変化型
↑連体形は「こと,もの,はず」が続く場合に限ってつかう
・接続
・・「う」:用言(動詞は五段活用以外)や一部の助動詞の未然形に付く
・・「よう」:上記動詞の未然形に付く
*推量の「う,よう」は「だろう,でしょう」に言い換えられる
⑤[否定推量,否定意志]「まい」
・活用形:無変化型
↑連体形は「こと,もの」が続く場合に限ってつかう
・接続
・・用言(動詞は五段活用以外)や①②の未然形に付く
・・五段活用の動詞や助動詞「ます」の終止形の付く
*否定推量の「まい」は「ないだろう」、否定意志の「まい」は「ないつもりだ」に言い換えられる
*例外:上記のように本来は未然形で接続する場合でも終止形で接続する言い方がある
⑥希望「たい,たがる」
・活用形
・・自分の希望「たい」:形容詞型
・・他人の希望「たがる」:動詞の五段活用型
・↑未然形1つで命令形なし
・接続:動詞や①②の連用形に付く
*意味は同じでも文法的に区別される場合あり
⑦[過去,完了,存続,確認]「た(だ)」
・活用形:特殊型
↑仮定形において「ば」を省略する場合が多い
・接続
・・「た」:用言および[③の「ぬ(ん)」と④⑤]を除く助動詞の連用形に付く
・・「だ」:[ガ,ナ,バ,マ]行の五段活用の動詞のイ音便や撥音便に付く
⑧[様態,伝聞]「そうだ」
・活用形:形容動詞型
↑伝聞では[連用形,終止形]のみ
・接続
・・様態
・・❶動詞や①②の連用形に付く
・・❷形容詞や形容動詞の語幹および助動詞「ない,たい」の語幹にあたる部分に付く
・・❸形容詞「ない,よい」の語幹に「さ」を挟んで付く
・・伝聞:用言や多くの助動詞の終止形に付く
⑨[推定]「らしい」
・活用形:形容詞型
・接続
・・❶動詞や形容詞および一部の助動詞の終止形に付く
・・❷体言や一部の助詞および形容動詞の語幹に付く
⑩[推定,たとえ,例示]「ようだ」
・活用形:形容動詞型
↑未然形なし
・接続
・❶用言や一部の助動詞の連体形に付く
・❷助詞「の」や連体詞「この,その,あの,どの」に付く
*形容詞の接尾語や文節にらしいを含む形容詞と区別が必要
⑪丁寧「ます」
・活用形:特殊型
↑仮定形は日常遣いでは不使用
↑命令形は尊敬動詞のイ音便に付く
・接続
・・動詞と動詞型活用の助動詞の連用形に付く
⑫断定「だ」
・活用形:形容動詞型
↑連体形は「の,ので,のに」が続く場合に限ってつかう
・接続:活用形依存
・❶[未然形,連用形「で」,仮定形]:[動詞,形容詞,①②③⑥⑦]の終止形に付く
・↑連用形「で」は「ある,あろう」が続く場合に限ってつかう
・↑仮定形は⑪の終止形にも付く
・❷終止形:体言や一部の助詞に付く
⑬丁寧断定「です」
・活用形:特殊型
↑連体形は「ので,のに」が続く場合に限ってつかう
・接続:体言や一部の助詞および形容動詞や⑧⑩の語幹にあたる部分に付く
↑未然形は[動詞,形容詞,①②③⑥⑦⑨⑪]の終止形にも付く
付属語:助詞
◆概要
・付属語で活用かつようがない単語
◆助詞の種類
①格助詞:主に体言に付いて、文節と文節との関係を表す
②接続助詞:主に活用のある語に付いて、文節をつなぐ
③副助詞:いろいろな語に付いて、さまざまな意味をそえる
④終助詞:主に文末に付いて、さまざまな意味を表す
◆格助詞の働き
①主語をつくる「が,の」
②連体修飾語をつくる「の」
③連用修飾語をつくる「を,に,へ,と,から,より,で」
④並立の関係を表す「の,に,と,や」
⑤体言の代用になる「の」
◆接続助詞の働き
①仮定の順接:仮定の事柄に対して、順当な事柄があとに続く
②確定の順接:確定している事柄に対して、順当な事柄があとに続く
③仮定の逆接:仮定の事柄に対して、逆接の事柄があとに続く
④確定の逆接:確定している事柄に対して、逆接の事柄があとに続く
⑤並立の関係:文節が対等にならぶ
⑥補助の関係:補助用言があとに続く
⑦単純な接続:上記以外の接続の関係
*連用修飾語をつくる場合あり
*[ガ,ナ,バ,マ]行五段活用の音便形につく場合は濁るものがある
◆副助詞の働き
・[強調,並立,限定,添加,程度,例示]
・類推:1つの極端な例をあげて、他も当然そうであると推測させる
・不確:明らかにできず、あやふやなことを表す
*助詞と重ねて使ったり、副助詞同士で重ねて使う場合がある
*取り除いたり、格助詞に置き換えたり、できない場合がある
◆終助詞の働き
・[疑問,禁止,感動,勧誘,主張,強調,断定,命令,婉曲,念を押す,呼び掛け,語調を整える,女性語]
・反語:疑問の形で述べつつ、実は「決してそうではない」ということを強調する表現
語の識別
◆ 「が」
・種類
・①格助詞:付属語で主語を表す
・②接続助詞:付属語で逆接や単純な接続を表す
・③接続詞:自立語で逆接を表す
・④終助詞:付属語で婉曲を表す
・見分け方
・①体言や助詞「の」に付く場合は格助詞
・②終止形に付く場合は接続助詞
・③文の最初に来る場合は接続詞
・④文の最後に来る場合は終助詞
◆「だ」
・種類
・①形容動詞の活用語尾
・②断定の助動詞
・③過去の助動詞の濁音化
・④助動詞「そうだ,ようだ」の一部
・見分け方
・①「だ」を「な」に置きかえて体言が続く形にできる場合は形容動詞
・②体言や助詞「の」に付く場合は断定の助動詞
・③動詞の音便に付く場合は過去の助動詞
・④「そうだ,ようだ」の一部
◆「で」
・種類
・①形容動詞の活用語尾
・②助動詞「だ」の連用形
・③助動詞「そうだ,ようだ」の連用形の一部
・↑形容動詞型の活用なので①と区別して識別する
・④格助詞「で」
・⑤接続助詞「て」の濁音化
・見分け方
・①:「で」を「な」に置きかえて体言が続く形にできる
・②:上記ではない
・④:[場所,材料,手段,理由,時間]などをあらわす
・⑤:動詞の音便形につく
◆「な」
・種類
・①形容動詞の活用語尾
・②助動詞「だ」の連体形
・③助動詞「そうだ,ようだ」の連体形の一部
・④連体詞の一部
・⑤終助詞「な」
・見分け方
・①:「な」を「だ」や「に」に置きかえることができる(活用がある)
・②:体言につき、直後に「の,ので,のに」が続く
・④:①ではない
・⑤:[感動は活用語,禁止は動詞]の終止形につく
◆「に」
・種類
・① 形容動詞の活用語尾
・② 副詞の一部
・③ 助動詞「そうだ,ようだ」の連用形の一部
・④ 格助詞「に」
・⑤ 接続助詞「のに」の一部
・見分け方
・①:「に」を「だ」や「な」に置きかえることができる(活用がある)
・②:①ではない
・④:体言につく